釜淵駅は簡易駅舎のみの無人駅です。
ホームは2面2線の相対式ホームですが、
かつては2面3線構造だったと思われる空き地があります。
駅舎内は待合スペースのみです。
窓口の跡は板で埋められています。
掲示板に時刻表が貼られていました。
駅名由来が書かれていました。
当駅から南に約2kmほど行った場所に、幅約500mにも及ぶ奇岩怪石が立ち並ぶ奇勝。足下を流れる真室川は魚の宝庫で、夏になると、鮎が群をなし、懸崖に飛び交う姿が見られるほどだといいます。
その淵の手前約1kmのところに、川が湾曲して流れている場所。ここは洪水のたびに深さを増したところで、その河床に、飯を炊く釜に似た五m四方ほどの巨大な岩が沈んでいるのが見られます。岩の下部に空洞もあり、魚にとっては格好の隠れ家となっています。淵の底に釜に似た大岩があるところから「釜淵」という地名が生まれました。
近くには縄文時代後期のものという釜淵遺跡。大正四年に発見され、国の重要文化財に指定された縄文晩期土偶は教科書にも採用され、有名です。
この地名の由来を受けて、明治37年(1904年)10月21日、奥羽南線(現在の奥羽本線)の新庄~院内間開通の時、釜淵駅が開業しました。
◆参考資料◆
■秋田鉄道新聞社刊「駅名の由来」
■平凡社刊「日本歴史地名大系六巻・山形県の地名」
ホームは2面2線の相対式ホームです。
貨物側線跡は工事用車両置き場に転用されています。
今や通過列車もほとんどありません…
2番線側です。
3番線側は空き地になっていて、かつては2面3線構造だったことを
伺わせます。
真新しいベンチがありました。
線路横断する輩に対する注意書きがありました。
ここにもポスト型の乗車券箱がありました。
古い駅名標です。
訪問日:2018年7月、2013年9月
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